この前の、河合模試の点数が悪かったんです。
受験生の秋には、月1回の模試が行われるかと思います。
模試があると、必ずといってもいいほど模試の結果を見せに来て、相談に来る生徒がいますが、点数に一喜一憂するよりも大切なことがあります!
そこで今回は、大学受験で受ける模試の効率的な受け方と、その復習法について詳しく紹介していきます。
この記事を読めば、模試を使って復習する際に、無駄な勉強をしなくてもよくなりますよ。
目次
【前提】模試は自分の健康診断です
毎年4月の新学年初めの時期になると、健康診断をしますよね。身長、体重、視力検査、いろいろな体の健康状態をチェックします。
実は、模試を受けるという行為は、勉強における健康診断に他ならないのです!
模試を受ければ悪いところがわかる
模試を受けると、1か月後とかに模試の結果が返ってきます。
当然ですが、点数や偏差値が書いてあるので、その結果で一喜一憂するのも無理ありませんが、それよりも大事なのは、『どこを間違えたのか』ということです。
例えば、物理であれば以下のような内容が挙げられます。
間違いの例
・等加速度運動の計算を間違えた。
・原子物理の範囲を間違えた。
・そもそも習っていない範囲があった。
現役生であれば、習っていない範囲があって解けない分野があるのは仕方ないですが、問題は『習った範囲で解けない』問題があったということです。
必ず模試が返ってきたら、『できなかった範囲を把握する』ということが大切です!
そして、できなかった範囲だけではなく、ピンポイントで、どの公式を使った問題ができなかったのか、把握するようにしましょう。
このように、模試は点数を気にするのではなく、『できなかった問題』を確認する健康診断という立ち位置であると覚えておきましょう!
【模試の受け方】模試を受ける時には目標を作る
模試を受ける時に目標を立てるのですか?
模試は実力を測るためにあるから、勉強しないで臨む!という人がいるけど、しっかり目標をもって臨むことが大切だよ!
例えば、ダイエットをするときに、『何キロまで痩せる!』と目標を立てて、日々体重計に乗って確認しますよね。
勉強も同じで、『この模試で何点取る!』と目標を立てて、模試でその成果を確認することが大切なのです!
そして、目標を立てる時には、完璧を目指してください。
えーっと、100点ってことですか・・?
半分あってるけど、半分違うよ!ポイントは科目全体で100点ではなく、小さな範囲で100点を目指すことなんだ!
例えば、物理の範囲であれば、力学、熱力学、波動、電磁気、原子と5つの分野がありますが、さらに小さな範囲で100点を目指すのです。
ポイント
・等加速度運動の問題は完璧にとる!
・力積の問題は完璧に解けるようにする!
上に示したように、小さな範囲で満点を取ることを目標にして、模試の前はその目標を達成するための勉強をしていくのです。
そうすることで、模試のたびに『成長+改善点』がわかるので、偏差値が上がっていきます。
間違った模試の復習方法【ノートまとめは必要なし】
例えば、模試の復習として下のようなことをしていませんか?
間違った復習法
・間違えた問題をノートにまとめる。
・模試を切ってノートに貼り付ける。
学校の先生に言われてやってますけど・・
あー、やってるのね・・
確かに、間違えた問題をノートにまとめておくのは、良い勉強方法ですが、それはあくまで勉強方法でしかありません。
大切なのは、『できなかった問題をできるようにすること』であり、ノートまとめではないのです。
なるほど、それはわかりましたけど、模試を復習するなとはどういうことですか?
高得点の人は、その模試自体を復習することが一番大切ですが、60点以下の人は模試を復習するのはやめましょう!
というのも、60点以下というのは『基礎がまだできていない』状態なのです。
つまり、模試自体を復習しても、結局解答暗記になってしまうことが多いです。
60点以下の人は、自分ができなかった範囲を確認して、問題集や参考書などでその分野を確認するほうが、大幅な学力upを図ることができます!
まとめ:模試できなかった問題を見つけて問題集で復習しよう!
今回は、模試の効率的な受け方と、その復習法について詳しく話してきました。
今回話してきた内容をまとめると、以下のようになります。
まとめ
・模試は健康診断⇨できないところを見つける⇨改善
・受ける前に小さな範囲で目標を立てる⇨模試までにその範囲を完璧にする
・60点以下の人は模試を復習しない⇨できない範囲を確認して問題集で確認⇨確認後、模試を解きなおす
上のようなやり方を、世間ではPDCAサイクルといい、成長するための行動・考え方の指針になっています。
ぜひ模試を受ける時には、以上のことを意識して、模試を活用してみてください。