物体に力を書き込むときに、いつもミスしてしまうのですが、どうすればいいですか?
実は、そういう悩みを持っている人は、君だけではないんだ!しっかりとコツを押さえれば間違えることはなくなるよ!
力学では、それぞれの物体に働く力を書き込むことが多くありますが、これを間違えてしまうと、大問まるまる落としてしまいます。
ですが、しっかり力の書き方を押さえることで、誰でも簡単に、しかも正確に力を書き込むことができます!
そこで今回は、力学の基礎でもある力の書き方について、詳しく紹介していきます!
力の種類は3種類ある!
我々が生活している中には、大きく分けて3つの力があります!
力の種類
・場から受ける力(接触せずに働く力)
・接触力(接触することで働く力)
・慣性力
場から受ける力(接触せずに働く力)
場から受ける力とは、空間の状態が変化して、物体に接触しなくても力を受けるちからのことです!
例えば、我々地球上で常に重力を受けながら生活しています。
これも場から受ける力ですね!
また、磁石なども近づけるだけで、力を受けるので場から受ける力になります。
接触力(接触することで働く力)
接触力は、その名の通り、物体同士が接触することで受けるちからのことです!
この接触力の例として、抗力や摩擦などが挙げられます。
慣性力
慣性力とは、物体がその場にい続けようとする力のことです!
イマイチわからないのですが、、、
例えば、電車が発車するときに、バランスを崩したりするよね!あれは、電車は動こうとするけど、人はその場に止まり続けようとして、電車とは逆向きの力が働くからなんだ。
つまり慣性力は、『動いていたものが、突然止まろうとするとき』あるいは、『止まっていたものが、突然動いた時』に感じる力のことです!
これら3つの力が、物理の問題にも絡んでくるので、しっかりと覚えておこう!
力の描き方のポイント!
それでは、力の描き方について紹介していきます!
力を描くときに気をつけるポイントは、以下の3つです。
力の描き方
・着目物体の数だけ図を描く!
・場から受ける力(重力や静電気力)を描き込む!
・他物体との接触点に印をつけ、そこを根本として、物体が受ける接触力のみを描く!
それでは、例題とともに見ていきましょう!
例題
質量mの板が、壁に対して斜めに立てかけられて静止している。自分で文字を決定して力を描き込みなさい。ただし、地面と物体の間には摩擦が働いているものとする。
※まずは、答えを見る前に自分で考えてみましょう!上の手順通りにやれば必ず解けるはずです。
それでは一緒に見ていこうか!
まずは、『着目物体の数だけ図を描く!』でしたね!
今回、着目物体は、立てかけられている質量mの板のみなので、図は1個で大丈夫です。
次に『場から受ける力を描く』ので、ここでは重力を描き込んでいきます!
これで完了です!
最後に、『他物体との接触点に印をつけ、そこを根本として、物体が受ける接触力のみを描く!』ということを行っていきましょう!
まずは、他物体との接触点に〇を書きます。
板は、壁と地面の2か所に接触していますね!
板は、この2か所から、地面からの垂直抗力を受けています。
その大きさを、N,N'とすると、
このように描けますね!
接触力は、着目物体が与える力ではなく、着目物体が受ける力のみを描くので、気をつけましょう!
わかりました!これで作図はおしまいですね!
まだまだ!摩擦を忘れてるよ!
忘れてました!けど摩擦って向きが難しいんですよね、、
摩擦の向きで困ったら、以下のように考えるとうまくいきますよ!
摩擦の向きはこうする!
摩擦を知りたい面を『ひだ』で置き換えて、極端にずれた時をイメージする!
今回は、板にかかる摩擦を知りたいので、板にひだをつけてみます!
この後は、板が極端にずれた場合を考えます!
極端にずれた場合とは、『摩擦がなかったらどのようにずれるか』ということです!
本来、摩擦がなければ、板はズルズルすべって、右に向かって倒れますよね。
その時、板についたひだはどのように動きますか?
あ!ひだは左に向きます!
その通り!その向きが、そのまま摩擦の向きになるよ!
よって、摩擦を描き込むと、このような図が出来上がります!
まとめ
今回は、力学の間違いが多い、力の作図について紹介してきました!
大事な点をまとめると、以下のようになります。
力の描き方
・着目物体の数だけ図を描く!
・場から受ける力(重力や静電気力)を描き込む!
・他物体との接触点に印をつけ、そこを根本として、物体が受ける接触力のみを描く!
本当に大切な内容ですので、しっかりと書けるようにしておきましょう!
さらに、問題演習が、下のページになりますので、そちらも合わせてご覧ください!
今回は以上です。
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